GO建設株式会社
従業員数300名名
仕上げ材の“色番間違い”がゼロに!複雑な内装現場の指示系統をシンプルにした一台
GO建設株式会社
- 業界: 建設業(内装仕上工事業)
- 事業内容: オフィス、店舗、マンション等の内装設計・施工
- 導入現場: 都内 大規模オフィスリノベーション現場
導入背景
同社はデザイン性の高い内装仕上げを得意とする一方、多種多様な仕上げ材を使用するため、現場での情報伝達の正確性が常に課題となっていた。特に、発注者からの急な仕様変更や、類似した品番・色番の多さが引き起こすヒューマンエラーの撲滅が急務であった。そこで、複数の専門工事業者が関わる今回の大規模リノベーション現場をモデルケースとし、視覚的な情報共有によるミス防止を目指し「モニまる」の導入を決定した。
抱えていた課題
現場代理人のS様(49歳)は、この道25年以上のベテラン。PC作業に強い苦手意識があり、指示は現場で顔を合わせた上での口頭伝達と、紙の仕様書が一番確実だと信じてきました。しかし、何十種類もの内装材が搬入される現場では、その従来の方法に限界を感じていました。
- 仕上げ材の発注・施工ミス 口頭や走り書きのメモで指示した結果、材料の再発注や手戻り工事が発生。
- 仕様変更の伝達漏れ 急な仕様変更の伝達が遅れ、旧仕様のまま作業を進めてしまった。
- サンプル確認の手間 大量のサンプルを現場事務所に保管、該当のものを探し出して確認する作業が非効率。
- 言った・言わないのトラブル 口頭指示が「言った言わない」の水掛け論を生み、職人との関係性を悪化させた。
モニまる導入による解決策
(現場代理人 佐藤様 49歳)
ある日に上司に伝えようとしていた時にうまく伝わらなかったんですよ。嫁に相談した時にスマホで伝えてみたら?と言われたんです。次の日実際に実践するとうまく伝わったんです。その時もっと大きいほうが見やすいよねとなってモニまるの導入を決めました。
- 品番情報に完成イメージ写真を紐づけることで、誰でも一目で正しい仕様を把握できるようになる。
- 仕様変更は変更前後の画像を並べて即時共有し、誰が見ても変更点が明確にわかるようにした。
- 仕上げ材サンプルをデジタル化し、内装パースと並べて全体の調和を画面上で確認できるようになった。
活用方法
- 本日の作業エリア仕上げ指示ボード その日、使用する壁・床・天井の仕上げ材の品番・サンプル画像をセットで表示。作業開始前に視覚的にインプットできるようにしています。
- 写真による施工指示 図面だけでは伝わりにくい複雑な納まりについては、参考となる施工例の写真を撮影し、モニまるに表示して指示を出しています。
- デジタル カラーコーディネート 発注者との打ち合わせで様々な要望が出た際に、その場で類似色のサンプル画像を「モニまる」に表示。画面上で迅速なシミュレーションを行っています。
導入効果
- 仕上げ材の品番・色番間違いによる手戻り工事がゼロに 視覚的な指示を徹底したことで、ヒューマンエラーの根本原因を排除。
- 職人からの確認・問い合わせが70%減少 確認のやり取りがなくなり監督・職人双方が自身の作業に集中できる時間が増加。
- 発注者との合意形成の迅速化 言葉だけでは伝わりにくい完成イメージをビジュアルで共有することで発注者の納得感が高まった。
- ペーパーレス化によるコスト削減 仕上げ表や仕様書を印刷・配布する必要がなくなりコスト削減。
お客様の声
(現場代理人 佐藤様 49歳)
この道25年の私は、品番間違いで苦労した経験から「自分の口で念を押す指示が一番」と信じていました。しかし、品番の横に実物の写真が映るのを見て、誰でも間違えようがないと目から鱗が落ちました。ベテランの職人さん達からも「目で見てわかるから安心して作業に集中できる」と好評で、今では彼らが最高の腕を振るうための最高の道具だと確信しています。
今後の展開
今回の成功を受け、今後はAR(拡張現実)技術との連携も視野に入れています。タブレットを現場の壁にかざすと、モニまるに表示されている仕上げ材が、あたかも実際に施工されたかのように表示される、といった仕組みを構築することで、発注者へのプレゼンテーション能力を高め、より顧客満足度の高い内装工事を実現していきたいと考えています。
