P建築株式会社
従業員数260名名
声が枯れるまで叫んでも届かない…若手の心に響いた、見る安全管理とは
株式会社 P建築株式会社
業界: 建設業(鉄筋工事専門)
事業内容: マンション、ビル等の鉄筋組立工事
導入現場: 大型物流倉庫 新築工事現場
抱えていた課題
現場代理人の山岡様(34歳)は、誰よりも安全への意識が高い一方、その伝え方に悩みを抱えていました。昔ながらの指導方法が、現代の若手作業員に響いていないと感じていました。
- 安全指示の形骸化 口頭での注意喚起だけでは若手の行動が改善されずヒヤリハットが後を絶たなかった。
- 若手人材の離職 怒号が飛び交う旧態依然とした現場の雰囲気が新入社員の早期離職を招いていた。
- 掲示物のマンネリ化 壁に貼られた安全ポスターは日常の風景に溶け込み、形骸化していた。
- 感覚的な安全管理 危ないぞ!という抽象的な指示では、若手に危険の具体性が伝わっていなかった。
モニまる導入による解決策
(現場監督 山岡様 49歳)
今の環境をどうにか変えたかったんですよね。特に若手に響かないことが多くて。そんな時に休憩時間に若手がスマホではなくタブレットを触っていたんですよ。なぜスマホではなくタブレットなのか聞くと「大きいほうが見やすいから」と言われました。それを聞いてピンと来ました。現場にも見やすいものを導入しようと。
- 安全情報のビジュアル化 事故事例をイラストや動画で視覚的に共有し、作業員の危険感受性を高めた。
- リアルタイムな危険の周知 気象リスクの上昇を警告音と具体的な対策指示で通知し、即座の安全行動を促した。
- ポジティブな情報発信 優れた安全行動を写真で共有し、現場の前向きな安全意識を育てた。
活用方法
- 前日のヒヤリハットを写真付きで匿名共有し、危険を「自分事」として捉えている。
- 良い例と悪い例を写真で並べて比較し、外国人作業員にも違いが一目でわかるように。
- 設定した気象条件を超えると画面が赤くなり具体的な指示を自動で表示し危険を周知
- 安全行動が優れた作業員をMVPとして写真で称賛し、現場全体のモチベーションを高めている。
導入効果
- ヒヤリハット報告件数が40%減少 危険を「自分事」として捉える作業員が増え、未然に事故を防ぐ行動が現場全体に浸透しました。
- 若手社員の安全会議への参加意欲向上 モニまるに映し出された具体的な事例を基に議論することで、若手からも活発な意見が出るようになりました。
- 現場の雰囲気が改善 一方的に指示が飛び交うのではなく、良い点を認め合う文化が生まれ、コミュニケーションが活発になりました。
- 新規入場者への教育時間短縮 現場の基本ルールや危険箇所を動画で流しておくことで、新規入場者が効率的に知識を習得できるようになりました。
お客様の声
(現場監督 山岡様 49歳)
昔は、大声で指導しても行動が変わらない若手に「根性がない」と本気で思っていました。現場にモニまるを置き、ある時に別の現場で起きた脚立事故の写真を映しておいたんです。するとそれを見た若手が自分の脚立の不備に気づき、何も言わずに直しに行きました。 1ヶ月叫んでも伝わらなかったことがたった1枚の写真で伝わったことに衝撃を受け、必要なのは根性論ではなく、視覚的に分かりやすく伝えることだと痛感しました。今では部下と表示内容を考えるのが日課です。
今後の展開
今後は、熟練の職長に協力してもらい、彼らの持つ高度な技術や安全作業のコツを短い動画コンテンツとして制作し、「モニまる」で放映していく計画です。これにより、言葉だけでは伝えきれない“匠の技”を、効率的に若手世代へ技術伝承していくことを目指します。
