2025.10.09 活用方法

なぜ現場ではタブレット端末より『モニまる』なのか？大人数での情報共有と書き込みのしやすさから比較する、最適なデジタルツールの選び方

Deployment-of-New-Tablet-Devices - 電子黒板モニまる

「現場のDX化？よし、とりあえず全員にタブレットを配ろう！」

生産性向上のために、多くの建設会社がこのような決断を下しています。しかし、その結果、本当に現場の課題は解決しているのでしょうか？

「朝礼で、結局全員が小さなタブレットの画面を覗き込み、監督がどの部分を話しているのか分からない…」「現場で撮った写真を共有したいけど、一人ひとり個別に送るのが面倒だ…」「結局、一番分かりやすいのは、印刷した大きな紙の図面だ、という声が職人から上がってくる…」

このような”タブレット導入あるある”に、心当たりはありませんか？それは、ツールの選定を間違えているからかもしれません。この記事では、「一人一台のタブレット」と「拠点に一台の電子黒板『モニまる』」を、建設現場のリアルな利用シーンから徹底比較し、後悔しないデジタルツールの選び方を解説します。

比較の前に。あなたの現場の「何」を解決したいですか？

最適なツールを選ぶ前に、まず、あなたの現場が抱える課題を２つの種類に分けて考えてみましょう。

【個人の作業効率】を上げたい 現場写真の撮影・整理、作業日報の作成、移動中の図面確認など、”一人”で行う作業の効率を上げたい場合。 → これは、機動性に優れたタブレット端末が得意とする領域です。
【チームの情報共有】を円滑にしたい 朝礼、工程会議、KY活動、協力会社との打ち合わせなど、”複数人”で同じ情報を見て、認識を合わせ、意思決定を行いたい場合。 → これこそが、建設現場における生産性のボトルネックであり、『モニまる』が真価を発揮する領域なのです。

朝礼・打ち合わせで比較！タブレット vs. 『モニまる』その決定的な違い

建設現場で最も重要でありながら、非効率になりがちな「大人数での情報共有」シーンにおいて、両者の違いは決定的となります。

■ ケース1　朝礼での図面確認

【タブレットの場合…】 一人ひとりが手元のタブレットで図面データを開きます。監督が「ここの納まりですが…」と説明を始めても、参加者はそれぞれの画面を見ているため、視線はバラバラ。監督が指し示したい箇所を全員が同じように見ている保証はなく、「え、どこの部分ですか？」という確認が頻発。全員が下を向いているため、会議の一体感も生まれません。

【モニまるの場合…】 全員が、仮設事務所の壁に設置された一つの大画面を、同じ視点で見つめます。監督が「ここの部分です」とペンで丸く囲めば、誰の目にも明らか。疑問点もその場で画面に書き込めるため、全員の認識がその場で完全に一致します。視線が前に集まることで、活発な意見交換も生まれやすくなります。

Individual-Work-to-Collaborative-Work - 電子黒板モニまる

■ ケース2　写真を使った進捗確認・指示

【タブレットの場合…】 現場で撮影した写真を共有するには、メッセージアプリやメールで一人ひとりに送信する必要があります。受け取った側も、どの写真に対する指示なのかが分かりにくく、コミュニケーションに時間がかかります。

【モニまるの場合…】 現場から送られてきた写真を『モニまる』の大画面に表示。「この写真の、この部分ですが…」と、写真の上に直接ペンで書き込みながら、明確な指示を出せます。修正指示なども、赤ペンで書き込めば一目瞭然。口頭での曖昧な指示がなくなり、手戻りのリスクを大幅に削減できます。

結論　競合ではない！タブレットと『モニまる』の最適な関係

ここまで比較してきましたが、重要なのは「タブレットか、モニまるか」という二者択一で考えるのが間違いだということです。両者は競合するものではなく、それぞれの得意分野を活かして連携させるべき、補完関係にあるツールなのです。

【建設現場DXの理想形】

情報共有の”ハブ”として → 事務所に『モニまる』を一台設置 チーム全体の認識を統一し、迅速な意思決定を行うための「司令塔」として活用します。
個人の”武器”として → 各自がタブレット（またはスマホ）を携帯 現場での写真撮影やメモ、報告書作成、そして『モニまる』で共有された内容の個人での確認・実行に活用します。

朝礼で『モニまる』を使って共有・決定した内容（書き込み入りの図面など）を、最後に全員が自分のスマホやタブレットで撮影する。このワンアクションだけで、チームの司令塔からの指示が、個人の武器へとスムーズに連携されるのです。